marko日記〜ストーマとキイトルーダーと幸せな日々〜

膀胱癌によりストマ(人工膀胱)生活。癌がリンパに転移済みのためステージⅣ。幸せな日常とストマ生活、キイトルーダーの治療について。

入院~手術当日:母の臓器と対面する娘たち

#2018年1月末#

 

入院

入院したのは手術の3日前。

平日ですが夫が休みをとり、少なくとも2週間はつづく入院の荷物を積んで

車で病院へ向かいましたが、よりによって電車の遅延の影響で道路も渋滞。

病院にたどりつくまで通常の2倍の時間がかかりました。

 

病院到着後は、ストーマの業者2社と面談、主治医と手術に関する面談、

ストーマの位置を体にマークしたり。

手術前にストーマの業者さんを決めなきゃいけないんですって!

 

主治医との面談では

1.腎臓もひとつ取る

2.手術前日の食事はお粥とお腹に残らないおかずだけ※飴、ヨーグルト、水分はOK

3.手術後は4日間食事なし※点滴のみ

4.体に色々な管が付いているから10日くらい入浴不可

5.股関節も怪しいから同時にリンパの一部も検査用に採取

6.股関節のリンパから悪い細胞が出てきたら抗がん剤治療開始

というこの期に及んでビックリする話の数々を伝えられました。

ある程度予期してはいましたが。

 

手術前の週末

何もなく静かに病院内で過ごすだけです。

土曜日は午後に夫が、日曜日は娘たちも病院に遊びに来ました。

談話室でお茶して、お喋りして、「また明日ね」と夕方ごろ帰って行きました。

腰痛の手術に始まり、小さな手術を何度か受けて”手術に慣れっこ”になっていましたが

今回ばかりは不安だし、家族に心配をかけてしまうことも辛いし、

ソワソワせずにはいられませんでした。

 

手術当日

2018年1月末に行われた手術は予想を超えた長丁場となりました。

11時間?12時間?

手術を受ける本人は当然、麻酔をするので何時間かかったかなんて分からないのですが。

朝一で始まったのに、終わったのは消灯時間を過ぎてからでした。

待合室で待機する家族はなかなか手術が終わらないことに不安を感じていました。

「便りがないのは良い便り」

大きな問題もなく手術は無事成功し、

手術室脇の面談ルームで主治医から家族に手術の説明がありました。

 

「大丈夫ですか?見ますか?」とやや心配しながら

主治医はmarkoの体から摘出したばかりの臓器が入った容器を出しました!

切除され取り出された、本物の人間の臓器・・・

多少驚きながらも、家族3人”ほぼ”ためらうことなく頷くと

主治医の解説を聞きながらその臓器をのぞきこみました。

 

「あぁ、ここから私たちは生まれてきたんだな。」

 

自分達を産んでくれた母の体の一部を

「見たくありません」と言ってそのまま捨てる気には到底なれなず、

「今まで頑張ってくれてありがとう」

という気持ちを長女も次女も同じように感じていました。

 

markoの場合は膀胱から比較的近く、転移の可能性がある子宮も同時に摘出しました。

若い女性であれば子宮温存という選択肢もあるそうです。

 

主治医の話を聞いたあと、

家族は集中治療室にいるmarkoと対面しました。

意識はややボーッとしている様子でしたが、

集中治療室を出ていく家族に小さく手を振りました。

 (手術直後にそんな余裕が残っているなんて・・・!!)

 

marko本人も、病院で一日中待っていた家族も、

手術に関わった主治医をはじめとする病院のみなさんも、

そして遠くから心配していてくれた家族、親戚、友人も、

本当に本当にみんなお疲れさま。ありがとう😆💕✨