母が膀胱炎のような症状を初めて訴え始めたのは、たしか、2014年ごろ。
その時は持病の腰痛のための手術を受けていました。
「がんかもしれない」という母からの連絡に驚いて
会社からすぐに電話をかけたのが2014年の11月ごろでした。
2015年6月にがんであるとの診断を受け、
7月に入院&検査を受け、2015年と2016年に「効果があるかもしれない」とBCG治療を受けるも改善がみられず、2017年12月に他への転移を防ぐために膀胱全摘出が決まり、
2018年1月に膀胱および子宮のすべてと腎臓を一つ摘出するとともに、ストーマ(人工膀胱)を形成する手術を受けました。
手術は成功したものの、残念なことに股関節のリンパ節への転移が発見され、
そのまま抗がん剤治療を始めることになりました。
途中、一週間程度の一時帰宅を経て5月頭に退院し、
2018年5月5日には母の還暦の誕生日を家族揃って自宅でお祝いしました。
その後は抗がん剤治療からキイトルーダーという免疫チェックポント阻害剤に切り替え、今も治療を続けています。
母は人工膀胱になったことで障害者手帳4級、リンパ節へのがん転移が発覚したことでステージ Ⅳのがん患者となりました。
しかし、退院から一年たった今、母はとても元気で手術前とほぼ変わらぬ生活を送っています。実の娘である私が日々感心するほどよく働くし、よく食べるし、趣味のヨガも毎日続けています。
障害者、がん患者だなんて、言わなければ誰も気がつかないでしょう。
こんなに元気に生活できる患者がいることを、多くの人に知ってもらい少しでも勇気を与えることができればと思い、母の何気ないけど元気一杯の日常を綴ることしました。
2019年5月末 長女